この講座では、オラクルカードを使ったセルフリーディングについて学んでいきます。
セルフリーディングとは、自分自身に対してカードを引き、今の状態や必要なメッセージを受け取る方法です。
ただし、ここで扱うオラクルカードは、未来を決めるためのものでも、自分の人生の答えをカードに丸投げするためのものでもありません。
オラクルカードは、自分の内側やハイヤーセルフからのメッセージを受け取りやすくするための翻訳機です。
カードを通して、今の自分に必要な気づきを受け取り、自分の感覚を言葉にしていく練習をしていきましょう。
この講座の目的
この講座の目的は、オラクルカードを通して、自分の内側やハイヤーセルフからのメッセージを受け取る感覚を育てることです。
セルフリーディングでは、カードの意味を完璧に覚えることよりも、カードを見たときに自分が何を感じるかを丁寧に見ていきます。
- どの絵柄が気になるのか
- どの色が目に入るのか
- どの言葉が引っかかるのか
- カードを見た瞬間にどんな印象を受けるのか
- 今の自分の状態と、どこがつながっているように感じるのか
こうした感覚を拾っていくことで、カードを通してメッセージを受け取る力が少しずつ育っていきます。
セルフリーディングは、自分の答えをカードに決めてもらうものではありません。
カードを通して、自分の内側にある答えや、ハイヤーセルフからのメッセージに気づくための練習です。
オラクルカードの位置づけ
占いには、大きく分けて、命術・相術・卜術があります。
命術
生年月日や出生時間など、生まれ持った情報をもとに読み解くものです。
西洋占星術、四柱推命、算命学などがここに入ります。
相術
目に見える形や状態から読み解くものです。
手相、人相、姓名判断、風水などがここに入ります。
卜術
そのとき偶然に出たものを通して、今必要なメッセージや流れを読み解くものです。
タロットカード、オラクルカード、おみくじ、易などがここに入ります。
オラクルカードは、この卜術にあたります。
卜術は、偶然を通してメッセージを受け取るものです。
昔の人たちは、亀の甲羅を焼いて、その割れ方を見たり、自然の様子、風の吹き方、鳥の飛び方、雲の流れなどを見たりして、そこから神意や流れを読み取っていました。
オラクルカードも、それと同じように、今この瞬間に現れたカードを通して、必要なメッセージを受け取っていきます。
カードは、「絶対にこうなる」と未来を固定するものではありません。
今の状態、今のテーマ、今必要な気づき、魂の方向性を確認するための道具です。
オラクルカードはハイヤーセルフの翻訳機
オラクルカードは、ハイヤーセルフからのメッセージを受け取るための翻訳機のようなものです。
ハイヤーセルフからのメッセージは、必ずしも言葉としてはっきり聞こえるとは限りません。
- 感覚として来る
- イメージとして浮かぶ
- 身体の反応として感じる
- なんとなく気になる
- 特定の言葉だけが引っかかる
このような形で受け取ることもあります。
しかし、最初のうちは、その感覚をどう読み取ればよいのかわかりにくいことがあります。
そこで、カードを使います。
カードには、絵柄、色、キーワード、数字、解説文があります。
それらがあることで、見えないメッセージを、今の自分にわかりやすい言葉へ翻訳しやすくなります。
カードが答えを決めるのではありません。
カードを通して、ハイヤーセルフからのメッセージを受け取り、それを自分にわかる言葉に翻訳していくのです。
セルフリーディングで大切なこと
セルフリーディングで大切なのは、カードの意味を正確に当てることではありません。
大切なのは、カードを見たときに、自分の内側で何が起きているかに気づくことです。
- 何が気になるのか
- どこに目がいくのか
- どんな感情が出てくるのか
- どの言葉に反応するのか
- 今の自分とどうつながっているように感じるのか
その小さな反応を丁寧に見ていくことが、セルフリーディングの基本です。
「なんとなく気になる」
「この色が目に入る」
「この言葉だけが引っかかる」
「説明はできないけれど、胸が反応する」
こうした感覚を拾うことで、自分の内側の声やハイヤーセルフからのメッセージを受け取りやすくなります。
セルフリーディングで注意すること
オラクルカードは便利な道具ですが、使い方によっては、外側に答えを求めすぎてしまうことがあります。
特に、不安が強いときや、どうしても望む答えが欲しいときには、同じ質問を何度も引き直したくなることがあります。
「納得できるカードが出るまで引く」
「安心する答えが出るまで何度も聞く」
「カードの結果で行動を全部決める」
「カードがこう言ったから、と自分の責任を手放す」
このような使い方になると、カードに依存しやすくなります。
セルフリーディングで大切なのは、カードに人生を決めてもらうことではありません。
カードを通して、自分の内側にある答えや、今必要な気づきに触れることです。
カードは、あなたの代わりに人生を決めるものではありません。
あなたが自分の魂の方向性に気づき、自分の意思で次の一歩を選ぶためのサポートです。
カードの取り扱い方
ここからは、実際にカードを扱う流れを見ていきます。
まず、カードを手に取ります。
シャッフルは、トランプのようにカードを切っても大丈夫です。机の上に広げて、かき混ぜるようにしても構いません。
自分が扱いやすく、心地よい方法で行いましょう。
カードを整えたら、胸の前で扇状に広げます。
そして、心の中でカードに挨拶をします。
「これからリーディングを始めます」
「今日もよろしくお願いします」
「必要なメッセージを受け取らせてください」
次に、カードの余分な気配を取ります。
手でカードのまわりの邪気を絡め取るように払ったり、カードの束を軽くコンコンとノックしたりします。
これは、カードを今のリーディングに使いやすい状態へ整えるためです。
大切なのは、形式を完璧に守ることではありません。
カードに対して、「これからよろしくお願いします」「わかりやすくメッセージを受け取らせてください」という気持ちで向き合うことが大切です。
カードを引く前の祈り
カードを引く前に、質問やテーマを明確にします。
たとえば、セルフリーディングでは、次のように問いを立てます。
- 今の私に必要なメッセージをください
- 今日の私に必要な指針をください
- このテーマについて、今気づくべきことを教えてください
- 魂の方向性に沿うために、今意識するとよいことを教えてください
- この課題を超えるために、必要な視点を教えてください
そして、心の中で祈ります。
ハイヤーセルフ、このカードを通して、今の私に必要なメッセージを、わかりやすく受け取らせてください。
このとき、自分が答えを出そうとしすぎないことが大切です。
自分の力で当てようとするのではなく、ハイヤーセルフからのメッセージがカードを通して届くように、自分自身を整えていきます。
質問の立て方
セルフリーディングでは、質問の立て方がとても大切です。
質問が曖昧なままだと、カードのメッセージも受け取りにくくなります。
また、質問が依存的だったり、未来を断定してほしいという内容だったりすると、カードに答えを委ねすぎてしまいやすくなります。
「私は幸せになれますか?」
↓
「私が幸せに向かうために、今意識するとよいことは何ですか?」
「仕事は成功しますか?」
↓
「仕事を進めるうえで、今向き合うテーマは何ですか?」
「この先どうなりますか?」
↓
「望む未来に向かうために、今できることは何ですか?」
このように、未来を断定する問いではなく、自分の意識や行動に戻る問いに整えていきます。
カードは、自分の人生を誰かに決めてもらうためのものではありません。
自分の魂の方向性に沿って、次の一歩を選びやすくするためのものです。
カードの読み解き方
カードを読み解くときは、まずカード全体を見ます。
最初から解説書だけに頼りすぎなくて大丈夫です。
見るポイントは、次の5つです。
1. 絵柄
カードに何が描かれているかを見ます。人物、動物、植物、空、光、水、道、扉、山、海など、どんなモチーフが描かれているでしょうか。
2. 色
明るい色か、暗い色か。暖色か、寒色か。どの色が一番目に入るか。全体的にどんな印象を受けるか。
3. キーワード
カードに書かれた言葉や、カード名、短いメッセージを見ます。その中で、どの言葉が気になるかを確認します。
4. 第一印象
カードを見た瞬間に、明るい、重い、やさしい、強い、動く、止まる、開く、守る、待つ、進むなど、どんな印象を受けたかを大切にします。
5. 今の自分との接点
今の自分の状態や、見ているテーマと照らし合わせて、カードのどの部分が関係していそうかを見ます。
この5つを見ていくことで、ハイヤーセルフの声がはっきり聞こえなくても、カードを通して必要なメッセージを読み解きやすくなります。
解説書の使い方
オラクルカードには、解説書がついているものが多くあります。
解説書は、カードの意味を知るための大切な手がかりです。
ただし、解説書に書いてある意味だけが正解というわけではありません。
まずカードを見て、自分が何を感じるかを確認します。
そのあとで、解説書を読みます。
解説書の中で、どの言葉が気になるか、どの一文が今の自分に響くかを見ていきます。
解説書は答え合わせのためだけに使うのではありません。
自分が受け取った感覚を、さらに言葉にするための補助として使います。
1枚引き
1枚引きは、もっともシンプルなリーディング方法です。
簡単な質問や、今必要な指針を受け取りたいときに向いています。
セルフリーディングでは、次のようなテーマに使えます。
- 今日の私に必要なメッセージ
- 今のテーマ
- この出来事についての指針
- 今、意識するとよいこと
- この課題に向き合うためのヒント
1枚引きでは、カード1枚に対して、絵柄、色、キーワード、第一印象、今の自分との接点を見ていきます。
そして、受け取ったメッセージを、短く、わかりやすく言葉にしていきます。
1枚引きのまとめ方
このカードから、今の私には〇〇というメッセージが来ている。
特に気になるのは〇〇の部分。
今日意識するとよさそうなのは〇〇。
3枚引き
3枚引きは、流れや構造を見たいときに使いやすい方法です。
1枚引きよりも情報量が増えるため、ひとつのテーマについて、過去から現在、そして未来への流れや、現在の課題とその先の可能性を読み解きやすくなります。
まずは、オーソドックスな3枚引きから練習していきましょう。
基本の3枚引き①
1枚目:過去
2枚目:現在
3枚目:未来
この読み方では、1枚目で過去の流れ、2枚目で現在の状態、3枚目でこのまま進んだ場合に見えやすい未来の可能性を見ていきます。
ただし、未来は固定されたものではありません。
カードに出た未来は、今の状態や意識のまま進んだときに見えやすい流れとして受け取り、必要であれば今の意識や行動を変えていくための指針にします。
基本の3枚引き②
1枚目:過去から現在までの流れ
2枚目:現在の課題
3枚目:課題をクリアした結果
この読み方では、1枚目で今の状態に至るまでの背景を見ます。
2枚目では、今向き合うべき課題を見ます。
3枚目では、その課題を超えた先に開ける可能性を見ます。
この並べ方は、変容の流れや、今取り組んでいるテーマの意味を読み解くときに向いています。
3枚引きで見るポイント
3枚引きでは、カードを1枚ずつ読むだけではなく、3枚全体の流れも見ていきます。
- 暗いカードから明るいカードへ変化しているか
- 止まっている印象から動き出す印象へ変わっているか
- 同じ色やモチーフが繰り返し出ているか
- 過去から未来に向かって、カードの雰囲気がどう変化しているか
- 3枚を通して、一番目立つカードはどれか
- 3枚を通して、今の自分に一番響く言葉は何か
このように、カード同士のつながりを見ることで、1枚だけでは見えなかったメッセージが受け取りやすくなります。
3枚引きのまとめ方
過去から現在の流れとしては〇〇。
現在の課題としては〇〇。
その課題を超えた先には〇〇の可能性がある。
そのため、今意識するとよさそうなのは〇〇。
3枚引きの応用
3枚引きは、必ず「過去・現在・未来」で読まなければいけないわけではありません。
カードは、引く前にそれぞれの位置に意味を設定することで、さまざまな見方をすることができます。
たとえば、次のような設定もできます。
応用の3枚引き
1枚目:今の状態
2枚目:ハイヤーセルフからのメッセージ
3枚目:次の一歩
この読み方では、1枚目で今の状態や、今起きているテーマを見ます。
2枚目では、そのテーマに対して、ハイヤーセルフが伝えようとしていることを見ます。
3枚目では、そのメッセージを受け取ったうえで、次に意識するとよいこと、行動するとよいことを見ます。
この読み方は、未来を断定するのではなく、自分自身が次の一歩を選びやすくするためのものです。
まずは、基本の「過去・現在・未来」や「過去から現在・現在の課題・課題をクリアした結果」を練習し、慣れてきたら目的に合わせてカードの位置の意味を設定していきましょう。
セルフリーディングの記録をつける
セルフリーディングを上達させるためには、カードを引いたあとに記録を残すことがおすすめです。
ノートやスマートフォンのメモに、次のような項目を書いておきましょう。
- 日付
- 質問したテーマ
- 出たカード
- 最初に気になった絵柄や色
- 気になったキーワード
- 解説書で響いた言葉
- 受け取ったメッセージ
- 今日意識すること
- 後日振り返って気づいたこと
記録を残すことで、自分がどのようにメッセージを受け取っているのかが見えやすくなります。
また、後から見返したときに、「このカードはこういう意味だったのか」と気づくこともあります。
カードは、引いた瞬間にすべて理解できなくても大丈夫です。
時間が経ってから意味がわかることもあります。
セルフリーディングの練習ワーク1:1枚引き
まずは、自分自身に対して1枚引きを行います。
テーマ
今の私に必要なメッセージ
カードを整え、ハイヤーセルフに祈り、1枚引きます。
カードを見たら、次の項目を書き出します。
- 絵柄で気になるところ
- 色で気になるところ
- キーワードで気になるところ
- 第一印象
- 今の自分との接点
- 受け取ったメッセージ
- 今日意識すること
最初は、うまく読もうとしなくて大丈夫です。
自分がどこに反応したのかを丁寧に見ることが大切です。
セルフリーディングの練習ワーク2:3枚引き
次に、3枚引きを行います。
まずは、基本の3枚引きで練習してみましょう。
テーマ例1
今のテーマについて、過去・現在・未来の流れを見る
- 1枚目:過去
- 2枚目:現在
- 3枚目:未来
または、次のように設定しても構いません。
テーマ例2
今のテーマについて、課題とその先の可能性を見る
- 1枚目:過去から現在までの流れ
- 2枚目:現在の課題
- 3枚目:課題をクリアした結果
それぞれのカードについて、絵柄、色、キーワード、第一印象、今の自分との接点を見ていきます。
最後に、3枚全体を見て、どんな流れになっているかを確認します。
そして、今日から意識することをひとつ決めます。
セルフリーディングの練習ワーク3:質問を整える
次の質問を、カードで見やすい問いに整えてみましょう。
例1
「私は幸せになれますか?」
整えた問い
「私が幸せに向かうために、今意識するとよいことは何ですか?」
以下の問いも、自分で整えてみましょう。
- 私は成功できますか?
- この先どうなりますか?
- この選択は正しいですか?
- 私は何をすればいいですか?
- この悩みはいつ解決しますか?
ポイントは、未来を断定してもらう問いではなく、自分の意識や行動に戻る問いにすることです。
まとめ
オラクルカードセルフリーディングは、自分の未来をカードに決めてもらうものではありません。
カードを通して、自分の内側やハイヤーセルフからのメッセージに気づくための練習です。
カードには、絵柄、色、キーワード、数字、解説文があります。
それらを手がかりにしながら、自分が何を感じるかを丁寧に見ていきます。
大切なのは、正解を当てることではありません。
カードを通して、自分の内側の声を受け取り、それを言葉にしていくことです。
まずは、1枚引きと3枚引きから練習していきましょう。
慣れてきたら、質問の立て方やカードの並べ方を工夫することで、より深く自分の状態や魂の方向性を確認できるようになります。
カードを通して、自分自身と丁寧に対話していきましょう。
